2023年1月1日

2023年　新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

web3ブームで幕を開けた2022年は、その中核技術であるブロックチェーンに新しい文脈で光が当たった年になりました。一方でこれまでのNFTブームが落ち着きをみせ、5月にはいわゆるTerra/Lunaショック、11月にはFTXが破綻するという大きなニュースがありました。

こうした中、JBAでは業界の最新動向などを提供する定例会や、より多くの方にweb3に興味をもっていただけるようなイベントを継続的に開催しました。政策提言に関しては、NFTの主要な論点の1つである賭博該当性について「NFTのランダム型販売に関するガイドライン」を関連団体の皆様と共同で発行したほか、11月には暗号資産に関する税制改正要望を取りまとめ、その実現に奮闘しました。

その甲斐もあり、要望の一部は税制改正大綱に盛り込まれ、大きなニュースが続く足元で着々とweb3推進のための環境整備を進めることができました。本年も税制についてはJBAの重要テーマの一つとして引き続き取り扱う予定です。

現在は冬の時代とも言われています。しかし、暗号資産業界は、これまで何度も冬の時代を乗り越えてきました。今年もweb3が昨年以上に盛り上がり、新たな産業として定着し、日本の経済成長に貢献できるよう、JBAは取り組みを推進してまいります。

本年が、皆様にとって良い一年になりますことを祈念しております。

なお、2023年第1回目のJBA定例会では、
「web3リサーチ2023 ～web3の要素技術から法規制までを総覧する～」
と題して私が講演します。1月24日（火）ですので、皆様ぜひご参加ください。

一般社団法人日本ブロックチェーン協会
代表理事　加納 裕三