現代のデジタル社会においては、「XXXXアカウントでログイン」のように、特定のIDプロバイダに登録されたユーザー情報を利用して、他のサービスを利用することが一般的になりました。
このようなサービスは高い利便性を消費者に提供する一方、特定のプラットフォーム事業者に対する依存が高まり、プライバシー、セキュリティはもとより、国際的な産業競争力や経済安全保障の観点から課題となっています。
過去には情報銀行やパーソナルデータストア(Personal Data Store、PDS)といった事業が注目を集めましたが、現在では自己主権性を確保し、よりセキュリティやプライバシーに配慮したデジタルIDソリューションを提供する手段として、分散型ID(Decentralized Identifier、DID)と検証可能な資格証明(Verifiable Credential、VC)が注目されています。
一方、その社会実装・普及には、インターオペラビリティの確保や、VC発行者の信頼性の確保、様々なユースケースを想定したルール整備などの課題も多く存在しています。
今回は、2023年10月に発足したDID/VC共創コンソーシアムで活動されている3名をお招きし、国内外の動向やユースケース、普及に向けた課題、DID/VC共創コンソーシアムの取組みについてお話いただきました。
◆日時
2024年 9月17日(火)19:00-20:00
◆テーマ
DID/VCの仕組みと普及に向けた課題
◆講師
今井 康之 氏
三菱UFJ信託銀行株式会社 フロンティア事業開発部 事業開発室/Senior Product Manager
宍倉 孝亮 氏
三菱UFJ信託銀行株式会社 フロンティア事業開発部 事業開発室/Product Manager
世取山 進二(せとりやま進二) 氏
株式会社NTTデータ 第三金融事業本部 次世代決済技術推進室/室長